イオ子の不思議スポット・五木寛之も通った金沢の純喫茶【ローレンス島の魔女】編




金沢の繁華街「香林坊」の路地の一角にある純喫茶「ローレンス」。ここはちょっとした不思議スポットです。 

あまりにタイムスリップしているその建物は、"ローレンス塔"とか、"ローレンス島"とか呼ばれているらしい。
そして、「ローレンスの魔女」などと呼ばれている女主人がいるとのことです。






「ローレンス島」ですって?

その甘美さの漂う摩訶不思議な響きに導かれて、香林坊交差点にあるスポットへと足を延ばすと、浮世から隔絶された、"孤高の塔" がそびえ立っていました。





鳥かごのような螺旋階段を、探検気分でのぼり、

studio iota 前田はカメラを握りしめてドアを開けます。 





「キイィィ」

ドアを開けると、店内は満席です。

予想通りというか、期待通りというか、 ものものしいバロック音楽のレコードが掛かっています。






「ちょっとだけ待っててね。ちょっとだけ。」

 と話しかけてくれた、気高いご主人。

あなたが魔女なのですか!?

ソバージュ風の髪に、濃青のセーター、足元はマウンテンブーツです。






あれれ?




めちゃくちゃ面倒くさくて、おどろおどろしい感じかと思っていたのに、全然そんなことない気がします。





ちょうど一人、退店されるところだったので、studio iota 前田は、すぐに窓際のソファ席に腰掛けることが出来ました。


店内には自然光が溢れていて、気持ちまであたたかく満ちてくるようです。






魔女「メニュー探してくるわね」

前田「探すとこから始めるんですか!」


隣の席に座っていたご婦人が「いつものことよ」とばかりフフッと笑いました。






魔女「メニューのここからここは全滅ね。食べ物とフロートは出来ないの。」と右下の一角を指差します。

前田「全滅!ではホットココア下さい」






魔女お子ちゃまなココア思春期のココア大人のココアと出来るけど、どれがいい?」 


前田甘いの下さい!






魔女「完全にお子ちゃまそれだと奥深さが足りないわねえ。思春期は甘さと苦味で葛藤してるわよ。 あなたも思春期の葛藤をもっと長く続けたかったと思わない?」

前田「え…そうですねえ、じゃあ思春期にしてください!

魔女思春期ひとつね。(←いい!!) 思春期の調合だけでも五段階あるからね。 あなたは子供寄りの思春期ね」。




店内には、おしゃべりがうるさいようなグループのお客様は皆無で、 その時に居たのは、一人でゆっくりしたい地元の方か、私のようにバックパックを持って訪れた旅人のどちらかでした。

その中で魔女のおしゃべりが、まるでレコードに合わせている音楽のように、滔々と流れ続けます。





作家の五木寛之氏が作家生活を始めた時に通って執筆の場にしていたのが、喫茶ローレンスでした

直木賞の受賞の連絡を受けたという黒電話は、いまだに現役で残っています。

わたしも何冊か読んでいます五木作品(・ω・)好きです。




魔女は昔、学校の先生をしていて、この店は親の代から続いているそうです。

魔女病気になるのはほとんどストレスからよ。 気に入ったものを摂取し、イヤなものはしゃべって吐き出しておく。身体を壊すくらいならそうしておいたほうがいいでしょ?」 

と話しながら、作ってくれています。


今まさにストレスが吐き出されているのでしょうか?


どうなるんだろう、私のココア??







魔女「お待たせ、思春期のココアよ」


運ばれてきた飲み物は、かなり量が多く、

壺のようなカップに入っており、魔女曰く380mlあるそうです。

お菓子、二品付き。







思春期のココアは苦くて、後味が甘い。


魔女「美味しい?」 

前田「 かなり美味しいです。思春期感じてます!」  


ブレンドするときに甘いハチミツを混ぜているのが秘訣。 確かに甘さと苦味で葛藤し合っている味です! 


魔女「私は1950年生まれの65歳で、65歳になると兼六園の入場とかも無料になるのよ。 歳取るのを嫌がってる人がいるけど、私は色々免除になるから嬉しいの。 だって人はみんな平等に死ぬんだからね。」





列車の時間が近付いた私は、大きなココアを一気に飲みほしてから、席を立ってレジへと向かいました。


魔女のおしゃべりが流れてゆく中で。

ここはもう一種の完結された世界であり、きっと魔女は、明日も明後日も同じ。繰り返すのでしょう。まるで舞台女優みたいに。





手作りのドライフラワー。開いたお菓子の袋の切り口が、不意に涙が出そうになるほど美しく感じられました。


事実は小説より奇なり







"孤高の塔"のタイムスリップ感を後にして、

その足で、 前田家の祀られてる尾上神社へ歩きます。


というのも、 加賀百万石の前田利家は、studio iota 前田紗希(@nagareruiota)の直系のご先祖様、な、の、です。

家には刀とかあったらしく、わたしは曾曾曾曾曾...孫くらいでしょうか?! 今まで一度も来れなくて、ごめんね。






神社なのにステンドグラス!

そう、 今回はルーツを巡る旅、でもあるのです。 


ですから、今回ばかりは記しましょう。




(ぶん・写真) 前田利家子孫の前田紗希

でした。





作曲、アレンジ、ドラム、鍵盤プレイヤー、時々フォトアーティスト。
旅の風景×インストゥルメンタルミュージックをテーマにした日本の音楽レーベル「studio iota label スタジオイオタ」代表。
周りの人が楽しんでいたり、笑っていたりする時間が好きです 。ひとつひとつ恩返しをしながら、小さな幸せを探して、風のように居たいです。
日々つれづれ自由人。

Founder and representative of studio iota label, a music label based on the concept of cinema, travel and music.
A petite woman who loves cameras and travel.Often considered to be part of puppet shows as she can generally be seen hiding behind drum sets.She has an incredibly focused personality and loves to think constantly about creating something every day.



■インタビュー『SEKAI LAB TIMES彼女は何故、どん底から音楽レーベルオーナーになれたのか?〜旅ブログ「イオタビ」誕生から学ぶ、自分の生き方を見つけるヒントとは〜


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【studio iota label】

流れるイオタが立ち上げたレーベルstudio iota labelではCDの制作・販売、WEBコンテンツの発信、企業のWebライティング、動画BGM製作、アーティストやお店などの写真撮影、作曲・編曲事業、レコーディング・ミックス事業などを行っている。

流れるイオタ 1st Album "The world is beautiful" Trailer [旅に似合う音楽]


【ウェブサイト】http://www.studio-iota.com/
【Facebookページ】https://web.facebook.com/iotabi
【note】https://note.mu/nagareruiota
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About イオタビ studio iota label

【イオタビ】は、ガイドブックには載ってない観光ガイド! 日常に転がるちょっと不思議な「知ってる?」を価値のあるのものに。