【日本最北端 稚内・宗谷岬】鉄道で旅する秘境駅。日本のいっちばん端っこってどんなとこ?〜JR宗谷本線 稚内〜旭川〜

こんにちは!studio iota labelのビビリな冒険家・前田サキ(@nagareruiota)です。

本日は、日本のいっちばん端っこ。北海道を鉄道でめぐる冒険記事です!


日本の国境の島、沖縄県与那国島・西崎のアヤシイ魅力にすっかり魅了されて、こうなったら反対側の北の端っこも行きたいと思ったのです。

 
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【美しき日本の果て】日本のいっちばん端っこってどんなとこ?

 
日本のいっちばん端っこって知っていますか?
旅好きの方なら一度は気になったことがあるのではないでしょうか?
調べていると意外に知らない事も多く、驚く事もしばしば。
 
「端」=「果て」
というのは、島国ならではのロマンではないでしょうか!


◇ 最東端は、南鳥島です。

 さんかく!△(・∀・)
周囲1000キロメートル四方に陸地はなく、まさに絶海の孤島です。民間人は行くことができず、気象庁、自衛隊と海上保安庁の人がいるだけ。
出典:絶海の孤島・日本最東端の南鳥島

◇ 最南端は、沖ノ鳥島です。

数10cmの岩です( ゜д゜)
民間人が上陸することは難しいです。
出典www.47news.jp
 
満潮時にちいさな二つの岩が海面から70cmほど顔を出しているだけです。
ここに置き去りにされたらと思うと狂いそうですね。
 


◇ 最北端は、エトロフ島です。

北方領土といわれている場所で、ロシアが実効支配しているので、基本的にはロシアのビザ無しでは渡航することができません。
出典:アイヌ語 駅名標(国後・択捉編)

 

◇ 最西端は、与那国島です。

東西南北端のうち、唯一自由に到達可能な場所です。那覇か石垣島から飛行機でアクセス可能、緑豊かな断崖絶壁の島です。

 

旭川から秘境駅満載の宗谷本線に乗る

想像した事もないような秘境駅に出会う。

JR宗谷本線 稚内〜旭川

日本最北端の駅、稚内から旭川までは、約260kmの旅です。



旭川から稚内まで直通するたった1両の普通列車は、1日1本だけ往復しています。

稚内まで、乗車時間は
5時間ほどです

 

宗谷本線はいわゆる秘境駅と呼ばれる駅が多いところです。 

旭川を出発するとしばらく田園風景、やがて塩狩峠を越え、天塩川沿いに牧草ロールが点々とする酪農地帯を走っていきます。

 

2時間ほどで名寄駅に到着。乗り換えに30分ほどありましたが、

次の電車はもう着いていたので、車内に荷物を置いて(←平和)買い物へ出ます。

そのあたりから。景色がガラッと変わって、家や道路は減り、

震えあがる程「絶望的に果て」の感じへと変わります。


おば「どこから来たの?」と地元のおばちゃん達に聞かれました。


サキ『東京からです』


おば東京って気温が30度以上あって、どうやって暮らしているの?室内で機械を付けるの?


 確かに車内は、窓開けと扇風機のみでした。


おば「私達はそれでも暑いくらいだよ!」

「とにかく山だから、車が無いと何もできないよ。
汽車じゃ、海も越えられないもの。」

宗谷本線 勇知駅

おばちゃんたちが降りて行ったのは、経験したことないくらい秘境感が漂う駅でした。


宗谷本線 抜海駅
 

一本道の単線はひたすら緑色の中を進み、雄大な牧草地が広がっています。
鹿が横断して、電車が止まってしまう事もあるそうです。


冬にはマイナス29度ほどにもなるこの地方は、鹿をハンティングしても即座に冷凍になってしまうとか。


こちらの人は「30度以上あるところでどうやって暮らすの?」との疑問だし、


私は「マイナス30度のところでどうやって暮らすの?」なのである。 



まさにワンダーランド!

宗谷本線 兜沼駅
 

稚内駅から「ノシャップ岬」行きのバスに乗ります

260kmの旅を終え、
宗谷本線の終点、稚内駅に到着しました。
稚内北防波堤ドーム
稚内の小中学校は二階建てで、あまり広いとは言えず(想像するにとても広大なものだったから)、肌の色は透けてしまいそうなほど白い印象です。

ノシャップのバス停から、赤白の灯台を目指して5分程歩くとノシャップ岬に到着します。


途中ところどころライダースハウスや食堂があり、野太くて賑やかな談笑が聞こえてくる事がありました。

港町らしくハエが多いです。

他には何もありません。

半袖の時期でも、『今にも流氷が流れてきそう』に思うくらい荒涼としています。

19時を前にして「ここにこのまま居たらマズイ!」と焦りました。
それほど、ほんとうに誰もいなかったのです。


時折、カメラとバックパックを持った若者がウロウロとやってくる。私も同じです。

いよいよ最北端「宗谷岬」へ

稚内から宗谷岬行きのバスに乗りこみます。片道50分。
客は中年夫婦2組と私だけでした。


宗谷丘陵



どこまでも雄大で、草で覆われているため車両がやっと1台通れるくらいの道の両脇には、手が届きそうなところに牛が居ます。 

宗谷岬はバイクや自転車で到達する人が多く、やたらと最北端の看板が掲げられ、最北端ステッカーに最北端ラーメン、最北端イカ焼きに最北端まんじゅうが売られ、何でもアリです。 


スピーカーから「あぁ宗谷岬」みたいな歌がひたすら流れていてシュール。


もう一度言いますヽ(☆・ω・)ノ

本当の最北端は択捉島ですが、北方領土といわれている場所で、ロシアが実効支配しているので、基本的にはビザ無しでは渡航することができません。

宗谷岬の先端には、北緯45度31分22秒の“日本最北端の地”を標す記念碑が建てられています。
北極星の一稜をモチーフに、中央には北を示す「N」、台座の円形は「平和と協調」を表しています。


海に向かってこの地に立つと、前方三方が海、正面に43km先のサハリンの島影が浮かび上がり、日本の最北端であることを実感できます



ちなみに東経は141度56分11秒です。(参考 : 稚内観光協会)

【住所】098-6758 稚内市宗谷岬
【TEL】0162-23-6161(稚内市役所)

 

稚内の街はところどころにロシア語表記がある


「稚内にはなにもない!」と、礼文島を旅した友人からの事前情報を聞いていましたが、

生活するには充分な賑わいで、市場あり、スーパーあり、コンビ二あり、映画館あり。遅くまで営業してそうな店も多そうな印象でした。

「この先はもう無い、果て」という雰囲気を醸し出しています。

ある種の特殊性が出過ぎていて、その感じは、深く刻まれ過ぎるものでした。


港の食堂を眺めて、その足で稚内天然温泉”港の湯”に浸かりますヽ(☆・ω・)ノ

夜の湾内では魚がキラキラ光っていて、網を出せば、いっぱい掬い上げられそうでした。 


旅が好きで、腕だけはいつの間にか日焼けを重ねてしまったものの
studio iota前田の肌の色は「真っ白な色だけ」なら驚くほど、この地に似合っていました。

 

アクセス

羽田空港から稚内空港への航空便
羽田~稚内便はANAが通年運行で一日2便。(所要時間・約1時間55分)

 
道内からJR
| 札幌~稚内間には、JRの特急宗谷(所要時間約5時間) 
| 特急サロベツ(所要時間約5時間40分)合わせて3往復が運行されております。
| 旭川~稚内間は約3時間45分で運行(列車により異なります。)されています。


道内都市間長距離バス
|札幌~稚内間325キロメートルを約6時間。
コースは札幌都心から道央自動車道、留萌を経て稚内に入るルートです。

大人/片道6,200円(往復11,300円) / 小人/片道3,100円(往復5,650円)

 

 

道内マイカー
札幌~稚内・・・316km  約5時間40分
旭川~稚内・・・250km  約4時間50分
網走~稚内・・・327km  約5時間50分
紋別~稚内・・・211km  約3時間50分
 


 ライター 前田 紗希

 
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【studio iota label】

【LoFi Hiphop BGM】流れるイオタ『黄昏を駆け抜ける』 (Official Album Video) – Driving through the twilight

 


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