音楽というジャンルのなかで、生き残っていくためにはどうすればいいだろう。作曲家・シベリウス自邸へ。フィンランドの絶景に包まれる【感動のアイノラへの旅】




ほとんどの音楽家がそうであるように、私の人生も大半を音楽が占めていた

テレビに出ている、日本人ヴァイオリニストの女の子は「花火大会に行った事がない」と語っている。
つまりそういう事だろう。


物心もつかないうちから、同じジャンルをずっとやっているということだ。
これはもう奇跡に近いようで、当たり前すぎてそうでもない。


-トップを走る彼女たちは、倒れるまで練習してるんです。-
入学してすぐに自分はプロのピアニストになれる存在ではないと痛感しました。技術も表現力も別格みたいな子が学年に1人や2人いるんですよ。「ああ、こういう子がプロになるんだな」ということが高校生でもわかるわけです。彼女たちはプロになるために1日8時間の練習を当たり前にやっていますが、私は入試に受かるための練習をしていただけ。「このまま続けても、プロになるのは無理だな」と思ったんです。その頃から、音楽というジャンルのなかで自分が生き残っていくためにはどうすればいいだろうと模索するようになりました。https://job.cinra.net/shigoto/mofuku/ 

インタビューでこう語っていた、でんぱ組.incなどのアイドルプロデューサー「もふくちゃん」こと福嶋麻衣子氏のことは親戚の関係で中学生からすこし親しく知っていて、高校ではクラスメイト。

共通点と言えば、同じ空気の中で同じ時代を過ごしてきたということだけなのかもしれないんだけれど、音楽というジャンルのなかで自分が生き残っていくためにはどうすればいいだろうと模索するようになった、というところに、すごく共感を覚えてしまう。


あのね、当時の空気の中って、
それを言葉にする前に、ウワァァと手首を切ってしまう人の方が多かったから。

人生で賭けてきたことを諦観する瞬間って、想像以上に苦しい。


努力は報われるって?
じゃあ今からダルビッシュになれるか?

と言ったらなれないでしょ。



もっとも私のほうが、それに気付くのは3年早かったし、
動き出すのは15年は遅れている。


軒並み手首を切ってしまうような空気(脚色ではなく)の中でも、超絶健康優良児であった私は、
なんというか、ハナから目標の先がピアニストではなかった。




旅の音楽家になりたかった。


世界を旅して一緒に音楽を演奏する人になりたかった。



たぶん幼稚園とか小学生とかそれくらいからブレずにそう思ってきて、両親も少々は一流ピアニストの夢を持ちながらもブレずに応援してくれたもんだから、挫折しながらもブレずに石のように同じことをしている。




夢で探し続けていた景色を旅先で見つける


飛行機に乗ることができなかった私は、27才からドラムスティックを持って旅に出始めた。



4年間で40カ国の海外を旅した中で、最も好きになった国の一つ。



そこは、「緑と湖の国✨」



フィンランド。




私には、夢の中でずっとずっと見ていた景色があった。

「どこなんだろう?」
と探し続けていたその景色。

あぁ〜ここだったんだ!!



その景色に出会うことができたのがフィンランドのアイノラという場所だった。


もしかしたら一生探し続けるのではないかと思っていたのに!

フィンランドで「ここにある!」確信に変わり、しばらく立ちすんだ。


アイノラまではどうやって行くの?

〈アイノラ〉の愛称で親しまれる、国民的作曲家ジャン・シベリウスの自邸。

アイノラには今でも当時の家具やピアノなどがそのまま保管されていて、5月〜9月の間のみミュージアムとして一般公開されている。

敷地内には、自邸以外にもシベリウスと妻アイノが共に眠るお墓や、一家が愛用していたサウナ、モダンなカフェ付きのミュージアムショップなどがあるのが北欧らしいと感じる。

風光明媚な景観を楽しみながら、すべてをじっくり見て回るには2時間ほど。


ヘルシンキ中央駅から 30 分ほど近郊列車に乗って、ヤルヴェンパーという郊外の街へ。



最寄り駅名は Kyrölä。キョロッラと読むのかな。



こちらが、キョロッラの駅前一等地よ!のどか!



アイノラまでは、田園地帯を歩いて徒歩20分ほど。




持って帰りたくなる、この景色。





着きました。

シベリウスは1904年以降、亡くなるまで一家でこのお気に入りの家に住み続け、作曲に没頭していたという。





時間に余裕があれば、シベリウスがいつも白鳥観察などをしていたという湖のほとりを通って、一駅先のJärvenpää(ヤルヴェンパー)駅までのんびり歩くのも気持ちいいコース!








家族連れで賑わう風光明媚な景観を楽しみながら、短い夏を楽しむ気持ちで、ベンチでナッツを食べる。





こんなにものんびりしていることに、このうえない幸せを感じずにはいられなくなってくる。



ヤルヴェンパー駅前は、大型スーパーや商店街と言うにはオシャレな建物が並んでいて、郊外的な賑いが楽しめる。

一駅分の散歩が、本当におすすめできる場所。




ただし近郊列車は 1 時間に 1 本のみなので乗り遅れないよう注意。 



終わらないこの道よ、答えて。

やっぱり旅に出てよかった。
部屋の中で練習しているばかりじゃ、きっと探していた景色には出会えなかっただろう。



「これが演奏ツアーだったらよかったのにな」


「なにやってるんだろう」

って思ったら、

ときには、、、ううん、いつだって、

トラックくらいには飛び込みたくなる。



物作りは、毎日の中で、出口なんか見つからなくて、それでも何かを探している感じ。 


だからやめられない。

体力と健康は、だいじよ。


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精一杯、今日もつくり続けるだけなのだ。
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 ライター 前田 紗希 



 作曲家/ドラマー、旅と音楽をコンセプトにした音楽レーベル "studio iota label代表。
 旅とカメラとが好きな、コンパクト女子。
 ドラムセットに隠れて姿が見えないため"人形劇"と評される。
 やたら一本気な性格で、毎日創ることばかり考えている。


Founder and representative of studio iota label, a music label based on the concept of cinema, travel and music.

A petite woman who loves cameras and travel.Often considered to be part of puppet shows as she can generally be seen hiding behind drum sets.She has an incredibly focused personality and loves to think constantly about creating something every day.
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【studio iota label】

流れるイオタが立ち上げたレーベルstudio iota labelではCDの制作・販売、WEBコンテンツの発信、企業のWebライティング、動画BGM製作、アーティストやお店などの写真撮影、作曲・編曲事業、レコーディング・ミックス事業などを行っている。



流れるイオタ [旅に似合う音楽]


【ウェブサイト】http://www.studio-iota.com/
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【イオタビ】は、ガイドブックには載ってない観光ガイド! 日常に転がるちょっと不思議な「知ってる?」を価値のあるのものに。