【インド③】列車旅の楽しみの一つ。念願の「ストリートフード」で現地へ溶け込む。



ナマステ~。

最近、ナマステと共に使われる「ハリオーム」という挨拶を学んだ。
ナマステよりも少し、尊敬の意味が強いようだ。

インドの旅では色々なハプニングも楽しみながら経験でき、旅は順調に進んでいる。

ヨガセンターのレッスンで習っているインドのマントラソングをふとした時に口ずさむようになった(笑)


ローカルマーケットをブラリとする。

これは、マーケットで売っていた「ピックル」というピクルスのようなお漬物。
人参、ピーマン、マンゴーやレンコンなど色々な野菜や果物の種類がある。味はもちろん辛くて、スパイスの香りが言葉では表現できない独特の香りだ。食べれば食べるほどクセになってくる♪




初めての列車旅以来、私は果敢にストリートフードに挑戦し、インドのストリートフードが大好きになってしまった。

醍醐味は何と言ってもその安さと、現地の人たちが日常で食べているものを食べることができること。

目の前で慣れた手つきで料理を作ってくれる姿は、淡々としていて美しい。



現地の味を手軽に格安で味わうことができる「ストリートフード」


インドのストリートフードを食べることは、私の旅の目的の一つでもあった。

この類の食べ物を見るとワクワクしてくる。

インドに到着後に滞在していたデリーでもストリートフードはたくさん見かけたが、そそられるものがなかったのと、お腹を下したら嫌だなという心配から、食べるタイミングを逃していた。

 今でこそ現地のマーケットでもブラリと外食できるようになったが、はじめて念願のストリートフードにトライしてみたのは、デリーからジャイサルメールまで移動する寝台列車でのことだった。



途中停車した駅の線路脇でストリートフードを購入できる。


列車が止まるとぞろぞろと列車を降りてたくさんの人が食べ物を買いに行く。

この時売っていたのはインドの軽食。もう少し大きい駅になるとお弁当やカレー、チャイも売っている。

日本でいう売店というよりは、線路脇の砂利道に机と食べ物を広げて食べ物と飲み物を販売するシンプルさ。

私ももちろん偵察へ。

お店の見た目も、食べ物も売っているお兄さんも、飾り立てるものは何もなく、このシンプルさがたまらなく味があって私のインドのイメージにドンピシャ。

今回売っていたのはカチョリミルチバダというラージャスタン州オリジナルの揚げ物料理だ。

カチョリ 小麦粉で作った皮に、豆や野菜などから作ったドライカレーを包んであげたパン
ミルチバダ 大きな唐辛子の中にポテトや野菜を詰めてあげたもの

左:カチョリ 右:ミルチバダ


私の憧れと、私のストッパーの葛藤


ついにストリートフードが食べられる。
しかもこの地方限定のもののような気がして余計に楽しみな気持ちが増してくる。


ただ、私の中の欲を押さえつける変な正義が私にストップをかけてくる。


“ちょっと待ってよ。

日本にいるとき言われたことを忘れたの?「インドの油には気をつけろ」って。

インドの油はとても安い油を使っていたり、油を何度も使いまわして油が腐ったりしているってレストランのオーナーが言ってたじゃん。” 


確かにそうだったなぁ。

インドに行った友達も、インドで揚げ物を食べてインドでお腹を下して友達みんなで病院に運ばれたと言ってたしな。


“でしょ。ここでお腹壊したらどうするの?

ジャイサルメール に着いても宿でずーっとトイレ抱えて過ごしたいの?

まだインドに着いたばかりなのに”



私の中のストッパーは言葉巧みに私の欲と挑戦心を砕こうとしてくる。
私もそれについついなびきそうになる。



うん、いくら美味しそうだと言っても、簡単に油物に手を出すのは危険なのかもしれない。

でもそんなに悪い油使ってるように思えないんだけどなぁ。



近くで食べている人に味を尋ねてみると、「全然辛くないよ~、美味しいよ~」と笑顔。

揚げたてらしきこの食べ物を、インドの新聞に包んで皆んな熱そうに、そして美味しそうに線路脇でおしゃべりしながら食べている。

日本で言えば、冬に買いたての焼き芋を道端で食べるような感じ。食べ物を通じて知らない人同士でも自然と話が弾んでいる。


この光景、やっぱり私の憧れのインドのイメージにドンピシャで、どうしても食べたい。


値段は一つ20ルピー(40円)だからとりあえず一つ買ってみて、一口食べて”やばい”と思えば食べなければ良いか。と、もしもの時のフォロー策まで私は練り上げた。

だが、粘る私の変な正義さん。


“日本にいるインドの友達からさっきメールが来たでしょう。

インドで気をつけること、水道水は飲まない。食べる前には必ず手を洗う。知らない人にはついていかない。そして、ストリートフードは食べない!って。インド人が言ってるんだよ。

それなのにあなたはこの一時期の欲に溺れて早速そのアドバイスを破るの?”


なかなか、説得力のあることを言ってきますね~。
私を憧れの舞台へ上る直前で引きずり降ろそうとしてくる。

でも、この食べ物はもう2度と出会わないかもしれない。


私の旅ではこれは今しか買うタイミングがないかもしれない。


それにお腹も空いているし、もう買おう!



脳内葛藤、最終決戦。


“いやいやあなた、バナナ持ってるの知ってるし!

列車に乗る前にバナナ買ってましたよね!

バナナは全世界共通で食あたり知らずでエネルギーも補給できる万能な食べ物なんだから、とりあえずバナナ食べれば良いじゃない”


おー!さすがもう一人の私、バナナ買ったことさえ(もちろん)知っている。

この正論の数々に、冷静に考えて今回は買うのをやめようかと思う。

外にいた人もだんだん列車に乗り込んでいく。どうやら列車が出発するようだ。

立ち寄った駅のストリートフードを売るお兄さん。


確かに私はバナナを持ってるし、インドに着いたばかりなのにそりゃお腹壊したくない。

たくさんの人にインドでは油物や外で売ってるご飯には気をつけろとアドバイスももらった。

でもどんな理屈よりもこの実物がとにかくとても美味しそうだ。


私もこれをヒンドゥー語の新聞に包んで食べたいよ!インド人が美味しいと言って食べるこの食べ物、挑戦したいっす。よし、もう買おう!お腹壊したら壊した時だ。
それに私は、この旅でお腹を壊しそうにないという根拠のない自信があった。


崖っぷちに立たされるとその自信がむくむくと湧き上がり、私はお兄さんに20ルピーを勢いよく渡して、新聞に包まれたカチョリを受け取って列車へ走った。


旅列車の楽しみの一つを満面の笑みで


脳内葛藤を制した安堵感と念願のストリートフードを食べれるという喜びで顔が緩む。

満面の笑みで座席に戻り、カチョリの写真を撮っている私を、同じ車両のインド人たちは笑って見ている。

きっと日本に来た外国人が団子の写真を満面の笑みで撮っているようなものかな。

ひと口食べると、「あ、これやばいやつかも。さっきのインド人のお兄さん全然辛くないって言ってたけどそれってインド人基準の辛くないってことかも。日本人からしたら激辛なのかも?!」って思うほどの、スパイスの匂いが口から鼻から立ち込めた。

が、不思議なことに味は本当に辛くなかった。


スパイスは何種類か使われていて風味は強かったが、むしろ味は薄味。

ソースをかけても良いのではと思うほど。

中に入っていたポテトやピーマンの量もそんなに多くなく、軽食というのにぴったりの食べ物だ。


問題の油については、、、買う前に見て感じた通り古い油を使っているようには思えなく、あっさりとしていて問題なく食べることができた。

ここぞというときの人間の直感と感覚は素晴らしい。

たかが40円のスナックひとつでと突っ込まれるかもしれないが、その後お腹を下すことなく目的地のジャイサルメールまで到着することができた。


旅は私をどんどん強くしていく。



ヒンドゥー語の新聞に包まれたカチョリ


ジャイサルメール で食べたカチョリ 同じ種類でもスタイルは様々


ジャレビという小麦粉とヨーグルトを練ってしっかりと揚げたもの。砂糖に浸して食べる。スーパーヘビー級に甘いけど病みつきになる味と食感。


私のおすすめストリートフード。
ローストされた鳥肉をさらにガーリックやハーブと一緒に揚げ、ピリ辛ソースをつけて食べる!インドの旅で1、2位を争う美味しさだった。


■インド旅のお話はこちら!

【インド①】旅で出会う人は微笑んでいる|南アジア女子ひとり旅。インド旅行への準備や心構えは?



【インド②】デリーからジャイサルメールまで寝台列車で17時間|インドの列車は面白い!




 ライター Youki

旅と自然をこよなく愛するじゆう人。
ひらめきや思いつきで旅に出かけたり行動を起こす、感覚人間でもある。
みんなに伝わる文章が書けると嬉しいです。
自分にやさしく、人にやさしく、地球にやさしく。

ブログ
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流れるイオタ 1st Album "The world is beautiful" Trailer [旅に似合う音楽]


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