「歌う音」を奏でる打楽器奏者が見る、ハードボイルドな日常。東アフリカ,ケニアの文化に飛び込むリアル体験談【リズム音楽世界旅紀行】



ケニアの旅は、とんでもないカルチャーショックの連続です。


もう一度修行に行きたい国ケニア。大好きな国ケニア。


スーパーディープな、音楽修行の顛末を、

あまりにも事が多すぎて1度じゃ書ききれないので、数回に分けてお送りします。

東アフリカのプリミティブな音楽に飛び込むリアル体験談。

今回は第二弾です!
アフリカ 貧困 原因 寄付 回らない 腐敗



僕が世界中を旅して知りたいこと


皆さんこんにちは。Groove冒険家のZin "Atrevido" Hitoshiです。


ケニア編第2弾。前回の怒涛の入国編からの続きです。

今回の旅の主人公は我が心の師、そして友である
「俵(タワラ)さん」
です。

このケニアの旅の話を進めるにあたって、絶対に避けては通れない道「Tawala」。
なんでもスワヒリ語(※ケニアの公用語はスワヒリ語)で「支配者」という意味があるらしく、今後もこの物語の中でケニアの支配者として君臨していく事になるでしょう!

どうして僕がケニアで、とんでもないカルチャーショックを感じたのか?

その裏にどんなドラマや魅力があったのか。
この記事では僕のケニア旅の案内人、俵さんとのお話を中心に進めていこうと思います。



僕と俵さんは、日本のドラムショップで太鼓練習会のような集まりで出会いました。

たまたま一時帰国していた俵さんが中心となった東アフリカのリズムを学ぶ会だったと覚えています。



俵さんのパーカッションから繰り出される音はまさに「歌う音」


この「歌う」っていうのが当時の僕はまだ全然ピンと来てなかったんです。そしてそれを初めて感じた瞬間でもありました。


じんくんは良い耳してるよ。覚えも早いし。でも音がね。歌ってないんだよね。(俵さん)



僕個人の見解ですがドラマーはバチで叩いてますからね。「いい音」って意識行きづらいんです。

そうすると上手いかどうかの判断基準はテクニック中心になり、結果手数が多いやつの勝ち!みたいな構図。と僕は見ています。

ところが手で叩くパーカッションは根本的に違います。

手の皮への触れ方ひとつで基本3種類の音(熟練者はもっとだと思います)を奏でます。
当然僕も頭では分かってはいて何年も前からハンドパーカッションを叩いてはいましたが、全然いい音がでないんです(未だにですけどね~)。

当時習っていたガーナ人の先生曰く、

「ジンはナニ叩いてるのか分からナイ。ナニがしたいの?」と(笑)

要は発音出来ていなければ言葉は通じない訳ですね。


話はそれますが、西アフリカのトーキングドラムという太鼓は、隣り村との通信に使われていたとか。そう、まさに「音」ありきなのです。


僕はそういう事が知りたくて世界中旅しています。


だって音符?リズムだけ知ればいいなら、書籍または文献、現代ではYouTubeですね。それで充分ですから。


歌い方,感じ方,考え方,文化


それがあって音楽はある、と僕は思っています。



僕は求めていた「音」を持っている俵さんにすっかり魅力を感じていました。


“リズムで歌を奏でる” ということを体現する素晴らしさ。

正直、日本でこんな音出せる人いないんじゃないか?と思うほど。

「これはケニアに行くしかない。」


単純ボーイな僕の導火線に火がつきました。


ナイロビのGalleria mallで食べたランチ。
高級なところでは高級なものを扱っているわけですね~。美味しかったです♪


ケニアンカルチャーを垣間見る驚きの話


無事ケニアはナイロビ空港に到着し、ゲートを出るとそこに俵さんが!




Tawala

おー!よく来たね~。



そこでここケニアでの太鼓の師匠となるサイディーを紹介してもらいました。

早速、空港近くの食堂で3人でランチを済ませ、

俵さんの愛車『ムゼー号(三菱 DELICA。ムゼーの意味は長老。)』に乗り込み、いざ俵さんの家へ! ムゼー号は『ケニア~コンゴ間往復3,200km』を走破した事もある、文字通りムゼーなのです!


早速、道中で動物を発見!






Zin

おおおー!ケニア!動物の宝庫!

ケニアは国土の大半に大きな国立公園が点在していて、公園と言えどひとつの県が丸ごと入るほどの大きさがある地区もあるとか!

当然国としては観光が主な収入源です。


アフリカと言えば?で有名なマサイ族が暮らすのもここケニアです。




Tawala

マサイ族は牛を大切にしているんだよ。牛は捨てるところがない。ミルクは飲める。肉は食べれる。糞でボマ(家)も作れる。




動物王国ならではの知識!

余談ですが、サファリパークの「サファリ」の意味はスワヒリ語で「旅」を意味するそうです♪


キリンパークのような所に行った時のもの。左が俵さん。
一見怖いお兄さんだか、ケニアで生きていくにはこういう風貌が必要(なのかも?)。
そしてここでもTawala(支配者)パワー。受付の子とお知り合いで入場料なしの顔パス!



ケニアンカルチャーを垣間見る驚きの話


さて、空港から少し離れ、街の中心部に差し掛かるとものすごい渋滞!!

そして高級車が結構います。




Zin

高級車かなりいますねー!金持ちもいるんですね!





Tawala

ああ、ありゃ警察とか政府関係のファミリーの車だろ。ケニアはコラプト(ワイロ)がすごいからね。役人関係は金が潤ってるのさ。




いきなりすごい話ですねー!さすがアフリカ(笑)!

そしてその大渋滞の中、サイレンを鳴らして突き進んでいく車。




Tawala

うん、ありゃ政府の車だ。どかないとメンドくさいからね。




Zin

……。

それにしても道が荒れてますねー。








Tawala

ああ、そりゃ中国の工事会社だからね。中国の会社はワイロ渡すから政府と仲いいのさ。政府に仕事のクオリティーなんぞ関係ない。どれだけの回数ワイロがもらえるかさ。
例えば日本の会社に頼んだら計画して動くまでに半年は掛かるだろ?中国は決まったら明日には来るからね。そういう差があるね。



なるほどー(汗)
確かに日本はキッチリ計画立ててから動きますからね。


ドバイに行った時、モノレールが快適で、話を聞いたら日本の会社が作ったと。

でも大赤字だったと話を聞きました。
何でも日本人の働きで考えればこの工事は例えば10万人工(にんく。何人を何日使うか。1,000人を100日使うと10万人工。)という計算で予算を出して着工したところ、現地の職人さんの働きがドバイタイムでぜんっぜん進まず遅れに遅れて大赤字という結末だったようです(笑)

そんなこんなもあって日本の企業は海外ではあまり仕事したがらないのもあるでしょうねー。

それに比べて中国は職人さんも中国人が来ますし、仕事のクオリティーは微妙でも、ちゃんと中国が潤う。現地の政府も潤う(笑)そして仕事が速い(適当だから当然(笑))世界中に中国人網が出来上がるのも当然かなと。ある意味頭良いですよね!
日本はクオリティーが高いと自負はあってもやはりガラパゴスと呼ばれてしまいますからね、グローバル的には敗者かも知れませんね。




Tawala

この渋滞もさ、あれだ、自分達が蒔いてるタネなんだよ。見てごらん?ほら、片側1車線の道が3車線になっているだろ?われ先われ先で待ちきれないコイツらは反対車線に突っ込んでいくんだよ。そこで対向車が来て、止まって。またそれを待てないヤツが横から行こうとして。結果誰も動けん(笑)。
俺がなんでムゼー号のようなタフな車に乗っているか知っているか?こいつらにぶつけられても壊されないためだ。そんで指導が必要なヤツにはヤキを入れて分からす。分かるか?じんくん。ムゼー号にはデカいフロントバンパーが付いてんだ。これでガリガリやつらを削り取って…。



さすがだ。俵さん(笑)
ここワイロと無法がはびこる国ケニアで、伊達にスカジャン着て10年近く住んでいない。
ここで楽しく生きていくにはそれくらいの遊び心(イジワル心?)がないと(笑)

できる男は背中で語る。の俵さん


そして俵さんは、今も僕の中に残る大切な言葉をくれました。




Tawala

アリとキリギリスって童話あるだろ?あれだ。こいつらはキリギリスだから。ダメだって言ってんじゃないよ。それは文化なんだ。考えてごらん。働かなくたって木にゃバナナがなって食える。酒飲みたきゃパームワイン(ヤシの木から取れる天然の酒)が取れるんだ。
だから何かを蓄えるとか、先の事を考えるとか、基本的にないのさ。そんなヤツラが急に発展して車とか持っちゃったもんだからそりゃ当然こうなるわけだ。



俵さんの話が続きます。




Tawala

じんくん、ここが日本でも有名なスラム地区。日本の政府や企業,法人団体、他の国でも募金を募って沢山しているだろう?でもさ、実際にはこのまま。ここにはお金は降りてこないんだよ。
そういう団体自体がドンチャン騒ぎに使って終わるか、真面目な団体がちゃんと寄付したとしても政府がそのまま吸い上げて終わりさ。
だから募金したい気持ちがある人は、お金送るくらいなら現地に来てお金を使ってもらわないとだよな。



僕らは不思議発見とかでアフリカの動物たちの映像、電車のつり革広告などで難民基金の募集見てちょっと募金しちゃおっかな?とか思ってるだけですからね。

皆さん、これからは現地に行きましょう(笑)!



さらにこの話もしてくれました。



Tawala

青年海外協力隊ってあるだろ?
あの子達が暮らしている所、派遣される所は安全でさ、危ない地域には出歩いては行けないんだ。
要はアフリカまで現地人の手助けに来てるはずが、逆に任期が終わるまで安全に隔離されているわけだな。
本当に行きたかった所には行けずじまいだったりする。
あと協力隊というが、現地人はタフだよ。何もなくても生き延びる知恵とパワーがあるからね。
助けに来たつもりが逆に現地人にパワーをもらって帰るなんて、ザラだよ。
何もない国、何でもある国、どっちがどっちなんだろうね?


カレー。ケニアにはインドの影響があるように感じます。アフリカとインドって全然繋がるイメージ沸かなかったのですが、東アフリカというと中東を通ってインドに行けますし、アラビア海を船で航行というイメージもできます。何にせよ世界がリンクしていくこの感じ。ちょっと鳥肌が立ちますね!





距離にしたら大した事ないはずなのに渋滞のおかげで2時間以上は掛かり、ようやく俵さんの住む街へ到着!




Tawala

ここは俺以外日本人は住んでないよ。ギャングが逃げてきて隠れる街だからね。よく発砲の音も聞こえるし、たまに人も死んでるよ。特にあれだ、泥棒には容赦ないんだわ、ケニアは。
泥棒見つけて捕まると一般市民も含めて皆で泥棒をボコボコさ。だからあれだ、泥棒もやる時にゃ命がけだ。




す、すごい所に住んでますね、俵さん(汗)!
でも俵さん的には居心地がいいんだろうなー。

多分僕もそうだけど、セキュリティー万全の高級住宅街とかには住めないタイプ。多分飽きちゃう。

生きてるって実感をするのがアフリカに住む醍醐味なのかも知れません。



「おおおー!なるほどー。。。」

という言葉が出っ放しなほど凄い話の連続に、
到着日からカルチャーショックの嵐です。

現地の情報はすごいですね。


さて。

では今日はこの辺で。
Hasta la próxima(また次回)!!


今日の締めくくりの写真は俵さん。

彼の住むギャングの隠れ住む町で散髪に付き合って激写。めっちゃ気持ち良さそう!!(笑)



秘境対応の持ち物編⇨【リズム音楽世界旅紀行】海外旅行の必須持ち物を全部教えちゃいます!アフリカ・南米にも対応の便利グッズ



ライター Zin " Atrevido" Hitoshi





神奈川県横須賀市育ち。
ドラマー,パーカショニスト。
2007年より海外への音楽修行の旅を敢行。
ブラックミュージックに傾向し、リズムのルーツを探るべく、アメリカ(ニューヨーク,ニューオリンズ)→ブラジル→ガーナ→ケニア→コンゴ→ジャマイカ→キューバへ渡航。
リズムの感じ方や考え方捉え方がまるで違う事を実体験。
横須賀市久里浜でRAGドラムスクールを主催。
YAMAHA Popular Music School講師として、14年の講師活動。ドラムプロショップGATEWAYにてキッズスクール講師として10年の指導活動。
2017年に行ったキューバにてカリビアンミュージックの洗礼を受け、2018年よりメキシコへの移住を決意。
国内の仕事をすべて投げ出し(笑)、ラテンミュージックの真髄を極めるべく、いざメキシコへ!

【RAG Drum School】

http://rag-factory.net/drumschool/

【YouTubeチャンネル】

https://www.youtube.com/channel/UCXXMrqnJMoQUrS5E3d4kbeA

【Face book】

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【Instagram】

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【studio iota label】


日本の音楽レーベルstudio iota labelでは音源の制作・販売、WEBコンテンツの発信、企業のWebライティング、動画BGM製作、アーティストやお店などの写真撮影、作曲・編曲事業、レコーディング・ミックス事業などを行っている。





流れるイオタ 1st Album "The world is beautiful" Trailer [旅に似合う音楽]



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About イオタビ studio iota label

【イオタビ】は、ガイドブックには載ってない観光ガイド! 日常に転がるちょっと不思議な「知ってる?」を価値のあるのものに。